■人類が持続的に発展できる社会を実現するために

開発背景

人間社会がもたらす環境負荷拡大が年々深刻さを増す中、当社では事業を通じ、生物と地球がともに持続可能な社会を実現することを目指しています。大量生産・大量消費が当然とされてきたこの社会には、生産効率性などの問題から廃棄されたままの「未利用資源」がたくさんあります。当社食のリファイン推進室は、そうした未利用資源の食分野への活用を追求し、地域特性を活かした循環型食事業を展開しています。

屋久島では島外への食糧依存が課題となっていました。島が持続可能であるためには、廃棄されるはずだった島産の未利用資源を飼料に、その飼料を与えた経産牛へとアップサイクルし、島内にある資源を島内にいる生き物で分け合い循環させていくことが必要だと考え、開発を始めました。

■命のバトンをつなぐ母牛の価値向上へ

また、これまで経産牛(母牛)は肉質や風味が悪いとされ、低価値で扱われてきました。命のバトンをつなぐ出産を終えた経産牛がそのように扱われることは悲しいことです。

当社は、屋久島の大自然の恵みあふれる食品加工副産物を経産牛に食べてもらえば、その価値が向上するのでは

ないかと考え、挑戦を始めました。「低価値」というイメージを払拭し経産牛が最後まで愛されてほしいとの願いを込め

事業に取り組んでいます。


■甘味と旨味が強く、あっさりした味わい 胃の負担も少なく食べる人にもやさしいお肉

屋久島の未利用資源を活用した飼料で肥育した縄文牛®は、脂の甘味と旨味が強くあっさりした仕上がりで、

食べる人への胃への負荷が少なくなっています。

人間の舌が肥えた現代では、とろけるほどの脂肪分を求めるあまり、牛に高エネルギーの飼料を与えています。

一方縄文牛®は、牛にとっても人間にとっても安心安全な屋久島の恵みを飼料にし、適度なエネルギー摂取量で

育てます。食肉となる牛もそれを食べる人間も健やかな状態を保つことで、持続可能な環境づくりを実現しています。



私たちリファイングループは“もったいない”の精神に根差した

自然と人類を持続可能なものとする新たなモデル事業の創造を目指しています。

私たちにとって屋久島の「縄文杉」は様々な環境変化にも対応し、

生き延びてきた目標とすべき特別な存在です。

その屋久島「縄文杉」に倣い、私たちは左に記載の四つの項目を達成する

持続可能かつ循環可能な事業の追求を行っています。  

そして、これらの取り組みが縄文牛🄬を通じて世界に発信し、

モデル事業となることを目指しています。